聖テモテ・ボランティアセンターもクリスマスを迎えました。ボランティアセンターでは昨日仮設の集会所で「クリスマスコンサート」と「ほっこりカフェ」が無事終わり滞在者全員お疲れですが、心地よい時を過ごさせてもらっております。今日は降誕日礼拝にセンターから信徒4名と教会がほぼ初めての方々3名の計7名全員で小名浜聖テモテ教会の皆様と共に礼拝参加できました。クリスマス・イブ礼拝に引き続いて司式・説教は東北教区の加藤主教さまが行ってくださいました。心より感謝申し上げます。
《加藤博道主教さまの降誕日礼拝の説教をお聞きして》
今日は幼稚園の子ども達・日曜学校の子ども達やそのご家族、幼稚園の先生、信徒さん、さらに関西から来てくださっているボランティアセンターの方々と共に穏やかなクリスマス礼拝を迎えられるとは震災後は全く想像もできなかったことです。東北の私たちは3月11日以降ほんとうに無我夢中で過ごしてきました。これからも厳しい現実が続く中で表現しにくいがあえて一つ言える嬉しいことは教区を越えて多くの皆様と交わりができていることです・・・・・。
イエスさまの誕生は羊・羊飼い(弱い・貧しい人々)や東方の博士:当時のイスラエルからみると他国の人々(権力者ではない人々)さらにイエスさまの家族も宿もなく(居場所がない人々)つまりイエスさまは最も弱い立場にある人々のただ中でお生まれになりました。それが神様のわざでした。現在では情報を一瞬に世界中に伝えることができますが、この様な時代を神様はお選びにならずに、まったく伝わりそうにない状況で誕生されたのに全世界に広がりました。ご誕生日を何百年いや2千年たった今でも世界中でお祝いしております。神様のわざはまさに強いところとは真逆の「力は弱さの中でこそ十分に発揮される」・・・弱さを選ばれるのです。
私たちの弱さや破れにイエス様が生まれてくださり、生涯共に歩んでくださいます。その恵みのわざに感謝し、お祝いするのです。クリスマスおめでとうございます。