本日も、2つの活動を並行して行いました。そして両方とも人々の温かい交わりに、心温められ、力づけられた一日でした。
一方は、幼稚園のお餅つき大会のお手伝いです。放射線の影響で未だ外遊びが出来ない子どもたちに、少しでも楽しいお餅つきを体験してもらおうと、ご奉仕いたしました。室内で、お餅つき機を用いてお餅をついた後、原田司祭が昨夜からことことと煮込んだ小豆を用いたおぜんざいを頂きました。まろやかな、温かいおぜんざいでした。教会の信徒のボランティアの方、また幼稚園保護者のボランティアの方が、ご奉仕してくださいました。おぜんざいをほおばる子どもたちの笑顔は、私たちの心を温かくしてくれます。
もう一方は、仮設住宅での「ほっこりカフェ」です。本日もたくさんの方が来てくださいました。ボランティアの方が笑顔いっぱいでおっしゃいました。「今日も盛況でどうしよう~!」仮設住宅の方がお客様として来て下さることで、ボランティアは喜びをいただきます。「困っている誰かに何かをして『あげる』」という思いは、ボランティア活動を始めると、すぐに消えてしまいます。ボランティアで出会った方々との交わりによって、こちらが力づけられ、喜びを与えられるのです。
午後からは、泉玉露仮設住宅で、来週のカフェの案内を各戸に配りました。ちょうど配り終えるころに、仮設住宅に住む子どもたちが、小学校から帰ってきました。顔見知りの子どもとお話しているうちに、何人かの子どもたちが集まってきて、自然とみんなで遊ぶことになりました。駆けっこしたり、車に積んであったロープを使って「電車ごっこ」をしたり、最後は、縄跳びになりました。幼稚園児から、高学年まで、異年齢の子どもたちが、元気に遊びます。年上の子が小さな子を気遣ったり、縄を回す手を、その子の体力に応じて調整したり。ケンカが起きたり、すぐにまた遊びだしたり。ここには、最近すっかり少なくなった、子どもたちのコミュニティーがあります。地震、原発事故という悲しい出来事によって作られたコミュニティーですが、今では子供たちにとってとても大切な交わりになっているのでしょう。
私たちは、ボランティアを通して、多くの方々に出会い、多くの交わりを持たせていただいています。本当に感謝です。