小名浜・日立の主日礼拝に

5月1日 今日は主日礼拝に出席し、信徒の皆さんと交わりを深めました。

小名浜聖テモテ教会には、大西大阪教区主教様が、司式・説教をされるので、大阪・京都教区のボランティアの方々はそちらに参加、残りのボランティアは日立の聖餐式に参加して支援活動のPR、5/4のカトリック教会との炊き出し企画「100%OFF おかし屋台」で配布するイチゴ大福、ウグイス餅作りのお手伝いをお願いしました。

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東北教区小名浜聖テモテ教会にて


日立聖アンデレ教会の夏みかん物語イメージ 1
日立聖アンデレ教会には一本の夏みかんの木があり、今年はボランティアとして京都教区から参加してくださった身軽な韓司祭が、収穫してくださいました。
本日の礼拝後に信徒の結城静子姉が、夏みかんがここに植えられた由来をお話してくださいました。

第二次世界大戦では、日立の町に焼夷弾が雨のように投下され、牧師の結城司祭とその息子さんである静子姉のご主人は必死になって聖アンデレ教会を守ってこられました。しかし、その甲斐もむなしく、全焼してしまいます。戦後、信徒だった日立製作所の方が多額の献金して下さり、教会は再建されることになり、女子寮跡の現在の場所に建てられました。

昭和30年ごろ、たくさんの青年が教会を訪れるようになりましたが、教会で彼らのお腹を満たせるほどのご馳走を出すことはできませんでした。ですが、何とか美味しいものをお腹いっぱい食べさせたいと思い、静子姉は義父の結城司祭に食費出してくれるようにお願いされました。 静子姉が差し出した手をポンとたたいて結城司祭は、「お弁当をイエス様にさし上げた子どもの話があるでしょう。みんなで分け合えばいいのです」と言われたそうです。
翌日、結城司祭が小さな苗木を持って帰ってこられました。静子姉がその苗木を見ると値札が付けてあり、とても高価な金額が書いてありました。もしも、苗木を買うだけの大金があれば、青年たちを満足させることができるほど、ご飯を食べさせてあげることができるのに・・・と静子姉が言われると、
結城司祭はこういわれました。「今は小さな苗だけれども、これは大きくなってたくさんの人を喜ばせることができるんだよ」と

私たちの働きは、誰の目から見ても小さなものです。他の団体のように大勢でもなければ、ほとんど人目を引く作業でもありません。けれども、この支援活動が、いつか誰かの笑顔のためになるのなら、神様の栄光を輝かせることになるのであれば、喜んで活動させていただきたいと思います。
結城司祭の願いを込めて植えられた夏みかんを見ながら、大きな喜びを与えられた今日の主日でした。