ぼくは、てぃらのさうるすの「てぃら」やねん。
ぼくは、おっちゃんらに見守られながら生まれてん。
ぼくは、こんな林の中で住んでんねん。
今日は、ともだちの「うるす」と遊ぼうと思って・・・
ぼくは、おっちゃんらに見守られながら生まれてん。
ぼくは、こんな林の中で住んでんねん。
今日は、ともだちの「うるす」と遊ぼうと思って・・・
「うるす」と会うには、
こんな道を歩いていくねん。
「う~る~す~~今日も、あそぼ~」
「おう。てぃらやんか。今日はな、二葉幼稚園に行かんとあかんねん」
「なんで???」
「二葉幼稚園の子どもたちのところで、おっちゃんたちが屋台をすんねんて」
「ほんで?」
「わいは、その屋台の看板恐竜になりに行くことになってんねん」
「え~~そんなんええやん。遊ぼうや~~」
「あかんって。わいらが生まれたときに見守ってくれたおっちゃんやし、
子どもたちが待ってるんや。 なあ、自分も行く?」
「ええのん?だって、おっちゃん、うるすにゆうてんねんやろ?」
「ええやん。行こや行こや」
「おっちゃんら、喜んでくれると思うで」
てぃらとうるす
ほんなら、ふたりで行こか。
二葉まで。
てぃらとうるす
「まいど~ たこやきとポップコーンやで~」
おわり
(撮影:原槙寿子)
(作者:あさみゆりえ)